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スーツオーダー④反則級のツヤ。ロロピアーナの定番“365”のネイビー

今回は、ロロピアーナの定番生地「365」であつらえたネイビースーツを解説したい。
当初、UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’Sを訪問する前はゼニアのISLAND BREEZEが本命で、365は2番手という評価だった。
ところが、である。
バンチブック(生地見本)を開いた瞬間、365が持つ、その圧倒的な艶に目を奪われた。
「パンチブックのサイズでこの艶なら、スーツになったらどれほどの色気になるのだろう…」
そして実際にスーツとして仕上がると、上から下へと流れる美しいドレープ感、全体が放つ上質なツヤ感に思わず見惚れてしまった。

大人の色気がある。しかし、それが決してイヤらしいものではなく、風格と誠実さも兼ね備えている。
まさに反則級である。
素材はウール100%、生地の目付は250g/m。しっとりとした気品ある質感だ。
この厚みゆえ、私は梅雨時あたりから出番を控え、夏場は完全に休養に充てている。
秋からの再登板が今から楽しみでならない。
裏地には滑りの良いキュプラを選び、ゼニアのスーツ同様にハンドメイド縫製を選択した。
着用感はどちらも申し分ない。違いがあるとすれば、目付による僅かな重さの違いと、生地の質感くらいだろう。
同時に2着仕立てたことで素材の個性がよく分かるし、何よりUniversal Language Measure’sの仕立ての安定感とレベルの高さが、一般消費者の私にもよく伝わってきた。
ロロピアーナ生地の美しさ、そして「365」の素晴らしさは、わざわざ私が語るまでもなく、多くの方がご存知のはずだ。この名作生地を使い、自分の体型にミリ単位でフィットしたスーツを作れる。
これこそが最高の贅沢ではないだろうか。

では、今回も実際のコーディネートを2パターン紹介しよう。
まずは、サックスブルーのストライプシャツにボルドーのシルクタイ。ベルトはミディアムブラウンのカーフレザーだ(シャツ・タイ・ベルトのいずれもアルコディオ)。

ホワイトシャツに赤ネクタイだと、どこかの国の大統領や高校生のようになってしまう。そこで、ネイビーのトーンに馴染むブルーストライプに、紫や茶に近い渋いボルドーを差し、ほどよいアクセントを狙ってみた。
(足元はベルトに合わせてミディアム~ダークブラウンのドレスシューズが良いだろう)
次はホワイトのドレスシャツで。グレー地にネイビーのペイズリー柄を施したシルクタイ(いずれもアルコディオ)の組み合わせだ。

実はこのペイズリータイ、購入直後は「失敗したか……」と頭を抱えた。しかし、潔くホワイトシャツとノーブルなネイビースーツの間に挟み込むことで、主張の強い柄がうまく馴染み、絶妙なグラデーションを生んでくれた。
こうした大胆な遊び心を取り入れる楽しさ、あれこれと組み合わせを試す時間もまた、男の服選びの醍醐味である。
さて、ここまで4回にわたり本ブログの「ビスポーク(スーツを仕立てる)」に焦点を当ててきた。
だが、私が本当にこのブログで目指したいのは、「“自分をビンテージ化する”ためのBe spoke」=“自分との対話”である。
自分のビンテージ化を語る上で、私は古着(メルカリ)にも注目している。機会を捉えて、私をロロピアーナの虜にするきっかけとなった「10年モノのアルスターコート」についても熱く語ることにしたい。
執筆時点の現在、暦の上では秋。そろそろ冬の足音が近づいてくる。
私のワードローブでは、ロロピアーナをあしらったジャケットやアウターたちが、今か今かと出番を待っている。
涼しくなるのが、これほど待ち遠しい秋はない。
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