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2026SS④流石BEAMS。リーズナブルなセットアップも侮れない

2026年SS(春・夏)の振り返り、そのラストを飾るアイテムとして、BEAMS HEART(ビームス ハート)のセットアップを紹介したい。
私は「一度着用した服は中2日は休ませる」というルーティンを意識している。衣服の寿命を伸ばすための大原則だ。そうなると、夏場の仕事服は必然的に3着のローテーションが必要になる。
+CLOSETのイージーセットアップ、GIANNETTOのシアサッカー。そこに続く「3着目の相棒」を探していた。だが、予算はそろそろ限界である。
そんな時にアウトレットで出会ったのが、BEAMS HEARTの「トリアセテート2ボタンジャケット」とスラックスだった。

トリアセテートのセットアップ。
BEAMS HEARTは、大手セレクトショップ「BEAMS」が展開する、リーズナブルな価格とそれ以上のクオリティにこだわったレーベルだ。
ジャケットは定価25,300円、スラックスは定価14,300円。これだけでも十分に良心的だが、なんとアウトレットで60%OFFになっていた。上下で約40,000円のものが、約15,000円という破格の安さで入手できたのだ。
しかし、私が惹かれたのは価格だけではない。トリアセテート64%、ポリエステル36%という化学繊維100%でありながら、見た目はまるで上質なリネン混のような風合いを湛えていたからだ。
また、カラー表記はネイビーだが、少し褪せたような独特の表情がある。干場氏がYouTube等で表現する、あの「死んだデビルマンカラー」とはまさにこの色味のことではないかと、密かに胸が躍った。
肝心の着心地も秀逸だ。ファストファッションにありがちなシャカシャカ感や安っぽさは一切なく、非常に軽量でサラッとしている。
カットソーやポロシャツにも馴染むが、私はアルコディオのリネンシャツを合わせるのがお気に入りだった。
この夏、私が楽しんだ2パターンのコーディネートを紹介しよう。

まずは、潔く「白のリネンシャツ」との組み合わせ。セットアップの質感とリネンの生地感がほどよくマッチし、炎天下のビジネス街でも、着心地・見た目共に圧倒的な清涼感を与えてくれる。この時は黒のカーフレザーベルトと、表革のブラックローファーで全体を引き締めた。
二つ目は、「ブルーグレーのリネンシャツ」との合わせだ。

同系色のグラデーションを愉しむ。
この中庸なカラーが、セットアップの独特なネイビーの色味と何とも絶妙なグラデーションを生んでくれる。これぞまさに、死んだデビルマンカラー系での美しい色の繋がりである。
ファストファッションのようなわざとらしさがなく、かといって大手スーツ量販店のような生真面目すぎる無理やり感もない。
この「程よく、それでいて高見えする」絶妙なバランス感覚こそ、日本のトレンドを牽引してきたBEAMSの底力だと感服させられた。
失礼を承知で書けば、最初はローテーションの「間に合わせ」として買った一着だった。しかし結果として、十分に満足し、夏の装いを心から楽しむことができた。
「最初から高級ブランドやオーダーはハードルが高い」と感じている人にこそ、こうした大手セレクトショップの優秀な廉価レーベルから入ることを強くお勧めしたい。
ハイブランドのネームバリューや高価格に盲目的に踊らされることなく、今の自分のライフスタイルと予算に美しくフィットするものを選ぶ。
それもまた、自分をビンテージに造り上げていくBespoke Lifeの楽しみではないだろうか。
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