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コラム:責任世代の「仕事着の制服化」。合理性の中に、華やかさとユーモアを

「私は常にグレーか青のスーツを着用している。選ぶべき選択肢を極限まで減らしたい。私には他に決めなければならない決断が山ほどあるからだ」
これは、アメリカ第44代大統領バラク・オバマの有名な言葉である。
確かに、膨大な決断と行動を求められるトップランナーたちに、この思想を持つ人は多い。故スティーブ・ジョブズは黒のタートルネックにブルーデニム、堀江貴文氏はほとんどパーカーのスタイルを崩さない。
我々40代の管理職もまた、社内外で多くの決断を迫られる責任世代だ。無駄な迷いに時間を費やす余裕はないし、朝の段階で脳のリソースを消耗させるのは避けたい。
だが、彼らと違って我々は「毎日完全に同じ服を着る」わけにはいかないし、それではどこか味気ない。
そこで私が提案したいのが、「仕事着の制服化」に、大人の華やかさとユーモアを添えるというアプローチだ。
- 仕事着の制服化: スーツ、ワイシャツ、ネクタイの組み合わせを「色の繋がり」でシステム化しておく。
- 華やかさ・ユーモア: ネクタイやシャツの柄で、あえて少しだけ「ずらし」のアクセントを加える。

ネクタイの「ずらし」がユーモアとして際立つ。
このシステムを機能させるためには、破ってはならない鉄則(ルール)がある。
ベルトとシューズの色は完全に統一すること
まず、ベルトとシューズの色は完全に統一すること。黒のベルトなら黒靴。茶のベルトなら茶靴。表革(カーフ)とスエードといった異素材の組み合わせは奥行きを生むので大歓迎だが、色のずらしは絶対にNGだ。
ネイビー・グレー・ブラックの三色に絞る
ここさえ守っていれば、装いが大きく破綻することはない。
もしどうしても茶(ブラウン)を取り入れたい場合には、中途半端にせずブラウンコーデへと完全に振り切ることにしている。イタリア人が好むネイビーと茶を組み合わせる「アズーロ・エ・マローネ」は、一般のビジネスパーソンにとって少々ハードルが高く、失敗のリスクを伴うからだ。

スニーカーにはメッシュベルトを合わせて軽快に。
こうした明確なルールを頭の中に作っておくだけで、毎朝の服選びで迷う時間はゼロになる。
しかし、ルールに縛られすぎるのもまた、粋ではない。
「今日は大事なプレゼンだから、あの勝負ネイビーにしよう」「今日は少し天気が良いから、あのお気に入りのリネンを仕込もう」
そんな、朝の気分や空気感に合わせて選べるくらいの、余白と余裕は常に持ち合わせていたい。
そんなことを想いながら、今日(休日)もクローゼットを開け、服の状態を確認しつつコーディネートをあれこれと考える。
自分をビンテージ化していく大人の旅路に、休みの日などないのだ。
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