当ブログでは、読者の皆様に内容をストレスなくお愉しみいただくため、画面を遮るような自動広告やアフィリエイトリンクは一切設置しておりません。すべて私が身銭を切り、一人の消費者としてリアルに感じた本音だけをお届けします。
2026秋冬④ラルディーニ×ロロピアーナのカシミヤチェスターコート

2026年秋冬の主役たちを紹介する第四弾。
この春夏、衣替えの裏側でメルカリを駆使して仕込んできた新しい相棒たちの紹介も、今回がいよいよラストだ。
厳冬期を品格高く乗り切るためのキレイ目アウターとして、イタリアの名門LARDINI(ラルディーニ)のシングルチェスターコートを紹介したい。
ここ2、3年の厳冬期(1月〜2月)は、妻の提案もあって、ウール外装のスタイリッシュなダウンコートを愛用していた。スーツスタイルにも馴染み、防寒性も申し分なかった。
そんな矢先、やはり干場氏のYouTubeでUNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’Sのオーダーコートを目にする。シングルやダブルのチェスターか、それともポロコートか。色はネイビーか、キャメルか。オーダースーツ同様、こだわりを詰め込んだ一着を作りたいという欲求が首をもたげた。
しかし、その一方で私は「選択肢が多すぎると判断できなくなる」という罠に陥ってしまった。品揃えを増やしすぎるとかえって売り上げが落ちてしまうという「ジャムの法則」をご存じの方も多いだろう。ビジネス書でよく見かけるあの状態に、まさに自分がなってしまったのだ。
そこで一度、基本に立ち返ることにした。
「シングルのチェスターコート。色はダークネイビー。素材は、できれば極上のカシミヤがいい」
最後はかなり我が儘な条件を設定し、ターゲットを明確に絞ってリサーチを開始した。
そうして奇跡的に出会ったのが、本品である。

価格はメルカリで119,800円。当然、今回も妻には深く頭を下げた。「これで最後だから!」という私の言葉が、なんとも軽薄で、虚しくリビングに響いたことは言うまでもない。
手元に届いたカシミヤ98%、ウール2%のこのコートは、柔らかくツヤがあり、圧倒的なクオリティ。前オーナーがどれほど大切に着用していたのだろうか。脇や袖の擦れやすい部分にも毛玉は一切なく、ラペルの美しい立体感も健在。タグの印字も新品同様に鮮明だった。
さらに胸が躍ったのは、内タグに記載された「SPECIAL L」の文字だ。これはロロピアーナがLARDINIのために特別に供給している高級生地の証。本質を求めて彷徨った結果、私はまたしてもロロピアーナの引力に引き寄せられたわけだ。

特別な生地を示す「SPECIAL L」の表記
LARDINIのシングルチェスター、ましてやカシミヤとなると、現在の新品価格では軽く20万円、下手をすれば30万円を優に超えてしまう。世界的なインフレや為替の影響が手伝って、インポートの既製品は一般会社員には容易に手が出せない領域へ行ってしまったと感じている。
だからこそ、私は読者の方々に「メルカリ古着」という選択肢を強く提案したいのだ。

本物を賢く譲り受けるという選択肢
いずれは私も現役を引退し、肩肘張ったスーツやアウターなどが不要になるときが来るだろう。その時が訪れるまで、今の体型を崩さず、服とともに美しくビンテージ化していきたい。大した生き様ではないかもしれないが、自分の歴史をともに歩んだ相棒たちを、いつか誰かに引き継いでいきたいのだ。
『服も人も、使い捨てにするのはもう終わりにしないか』
そんなことを静かに想いながら、毎朝クローゼットを開ける。それもまた、私の「Bespoke Life(自分との対話)」なのである。
コメント