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2026秋冬③品格ある脱力。ラルディーニのウールセットアップ

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2026年秋冬の主役たちを紹介する第三弾。

今回もこの春夏、衣替えの裏側でメルカリを駆使して仕込んでおいた、これからの季節に初めて袖を通す新しい相棒を紹介していく。

イタリアを代表する名門サルトリア、LARDINI(ラルディーニ)の「EASY WEAR」コレクション。そのウールセットアップである。

メルカリで出会った、LARDINI「EASY WEAR」の
ウールセットアップ。

昨今のEASY WEARコレクションといえばパッカブル仕様の化繊配合が主流だが、なんと本品はウール100%。ウールが持つ本来のエレガンスと、現代的なアクティブさを高い次元で同居させられるのは、流石の技術力である。

本品は、定価268,000円の未使用品を、メルカリにて98,500円でお譲りいただいた。
(当然、今回も妻には深く頭を下げた。毎度毎度、何とも安い土下座で乗り切る我ながら「懲りない男」である。)

リサーチすると2〜3年前のモデルのようだが、ファストファッションにありがちな「数年前の古臭さ」は一切ない。遠目にはミディアムからチャコールの中庸なグレーに見えるが、近づくとグレーをベースにブラックとネイビーが混じった、非常に繊細なチェック柄(三者混のような表情)になっている。肩のフィッティングやウエストの絞りなども、既製品とは思えないほど美しく身体に馴染む。

遠目はグレー、近寄ると三色が交差する反則級のチェック柄。

セットアップゆえに、ジャケットのポケットはパッチポケット仕様。上下をバラして単体使い(ジャケパン)することも容易だ。

ジャケット単体なら、ボトムスにオフホワイトのチノやダークネイビーのスラックスを合わせる。パンツ単体なら、トップスには極力デザインを省いたブラックのドライバーズニットやホワイトのドレスシャツを合わせ、パンツの柄を主役に引き立てる。そんな着回しの妄想が広がる。

だが、私はあえて「セットアップ」として上下組み合わせて纏いたい。

そこに、制作者が意図した完成された世界観があるからだ。

生地にネイビーが織り込まれているため、Vゾーンはそれを拾ってサックスブルーのシャツにネイビータイを合わせるのが王道だろう。ウォームビズスタイルであれば、黒のニットポロやモックネック、初秋なら黒のカットソーも間違いなく映える。

頂上ヘンリー黒をインナーに。
脱力しつつも、LARDINIの品格が全体を引き締める

第1〜4回で紹介した「ここぞの勝負スーツ」はすでに持っている。だからこそ、このラルディーニはノータイで気楽に愉しむことに少し比重を置きたい。

週末にかけての少し緩やかなオフィスや、休日のちょっとしたお出かけなど、大人が「肩の力を抜く」のにちょうどいい塩梅なのだ。

脱力しつつも、最低限の品格は保つ。そうすることで、適度に背筋も伸びる。

力を抜くときであっても、男としての品やプライドは忘れない。

それこそが、せっかくの「自分のビンテージ化」を日常で途切れさせないための、40代の流儀ではないだろうか。

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