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2026秋冬②ロロピアーナ「SWEET FELT」で表現する、銀座の美意識

2026年秋冬の主役たちを紹介する第二弾。
前回紹介したTATRASのアルスターコートは今年の年明けにも袖を通していたが、今回から紹介する服たちは、この春夏に新しく手に入れたものだ。つまり、これから初めて着用する、正真正銘の「新しい相棒」たちである。
その筆頭が、ロロピアーナの高級生地「SWEET FELT(スウィート・フェルト)」を用いた、ネイビーのダブルブレストジャケットだ。

ネイビーのダブルジャケット
干場氏の発信に触発されやすい私は、「今はダブルの気分」という彼の言葉をきっかけに、次はダブルのジャケットを仕込もうと決めていた。そんな時にメルカリで見つけたのが、この一着だ。

ブランドタグには「SAVA!」と印字されている。調べてみると、大手アパレルのワールド(WORLD)がかつて展開していたインポート系ブランドのようだが、詳細なコンセプトまでは追えなかった。しかし、そんなことは大した問題ではない。ブランド名ではなく、「本物の質」を五感で味わえるのがメルカリ漁りの楽しさだ。
「SWEET FELT」という名の通り、ニュージーランド産のエクストラファインウール100%で織られた生地は、フェルトのような温かみのある起毛感と立体感を備えている。それでありながら、ロロピアーナ特有の上質な艶もしっかりと持ち合わせている、実に不思議な雰囲気を持つ。
しっとりとした適度なツヤ。そして手持ちのスーツやコートのネイビーと比較して、一段と深いその濃紺は、思わず吸い込まれそうになるほどの深みがある。
この一着を、私はこんなコーディネートで愉しみたい。

インナーには端正な白シャツ。そこにライトグレーのコットンジレを差し込み、ネクタイはメランジ調のミディアムグレーを選ぶ。
ボトムスにもチャコールグレーを合わせ、グレートーンを構築し、最後にこのネイビーのダブルジャケットで全体を優しく引き締めるのだ。
ちなみに、この写真ではボトムスはUNIQLOのヒートテックスラックス(チドリ柄)を合わせているので、かなりリーズナブルなコーディネートだ。
実はこのコーディネート、ぶらりと歩いた銀座にあるブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)のショーウインドウから着想を得たものだ。もちろん、クチネリの服はあまりにも高価で、一般会社員の私にはとても手が出せない。
しかし、彼らが表現する「色の組み合わせの妙」という美意識は、メルカリと手持ちの定番品(アルコディオなど)を組み合わせることで、十分にオマージュできる。
ブランドロゴを全面に押し出すファッションではなく、街並みや風景、移りゆく季節の色を自分のコーディネートにそっと拾い上げていく。
そんな風に、街の美しさに自分を馴染ませながら、歳月をかけてゆっくりと「自分のビンテージ化」を楽しんでいく。
それこそが、40代からの大人の装いの醍醐味ではないだろうか。
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